N H K大河ドラマ鎌倉殿の13人 第15回「足固めの儀式」はかなり反響が大きかったようで、S N Sでも話題となっていましたね。
「上総介広常が誅殺されるとは・・・・」
「頼朝ひどい・・・冷酷だ・・・」
この回のくだりは私が考える“組織あるある”とも合致するので、取り上げてみます。
私は学校を卒業して以来35年以上を組織の中で働いてきました。企業組織です。
大企業も、中小企業も、零細企業も経験しました。オーナー企業もあれば、サラリーマン社長の企業もありました。
ここでは私の考える “組織あるある” のひとつを紹介したいと思います。今井式組織論です。
組織あるある
“ 社長(リーダー)よりも器量(能力)のある人間はその組織に必要ない ”
ということです。
上記は、上総介が頼朝により誅殺された理由の一つと基本的に同じ考え方ではないかと思います。
大江広元が数回前の番組終了直前に放った意味ありげな一言
「佐殿、ひとつ気になることが・・・」
の気になることとは、
「上総介は力を持ちすぎると危ない」
だと思います。
上総介の武将としての器量(能力)は
- 大きく豊かな所領をもっている
- 大量の兵力をもっている
- 頭がいい 他にも色々ありそうですが一番頼朝と比較して器量(能力)に差がある点は
- 坂東武者達の人心を掌握できる
ことだと考えます。
正確には
「その出自故無理なシステムを作らなくても自然体で、坂東武者達の人心を掌握できる」
ではないでしょうか。
頼朝は源氏の血筋というこれも非常に大事な器量を持ち合わせていますが、坂東武者が自然とついてくるというものではありません。
頼朝が坂東武者をまとめ上げるには
「武功を上げたら褒美がもらえる」「頼朝に逆らうとエライ目にあわされる」
という外発的モチベーションが必要です。モチベーションとは仕事をする動機(付け)のことです。
頼朝にとって上総介誅殺はさまざまな意味で、最善の手だったと思います。
この時期の頼朝が支配する組織の中で、
「上総介は頼朝よりも器量(能力)が優れていた」
とも言えます。
私が考える
“ リーダーよりも器量(能力)のある人間はその組織に必要がない ”
とまさに合致すます。
現代は戦国の世ではなく、企業は武士集団ではないので誅殺したりはしませんが、リーダーが気に入らない部下を(程よく、あるいは露骨に)クビにすることはあります。
リーダーよりも器量(能力)が長けている部下は、やがてリーダーを見下すことになるかもしれません。
逆にリーダーの方が嫉妬心から、自分よりも能力が長けた部下を疎んじてしまうかもしれません。
あるいは部下の能力に気づかず、その部下を重要なリソース(経営資源)として使うことができないということもよくあることだと思います。
この場合の器量、能力、優秀さとは一義的な頭の良さや、技術や知識、リソース(経営資源)の豊富さなど個別なものではなく、その他に愛嬌や思いやり、謙虚さなど人間的な魅力なども含めたその人の持つ総合力のことを言います。
リーダーよりも優秀(器量能力がある)な部下は自然とその組織に馴染めなくなります。
“ リーダーよりも器量(能力)のある人間はその組織に必要がない ”
という言葉は、逆に考えると
“ 組織はリーダーの器量(能力)以上のパフォーマンスを発揮することはできない ”
ということでもあります。
一時的な “ まぐれ当たり ”はあるかもしれませんが、続くものではないと思います。
リーダーの器量(能力)により自然とその組織のパフォーマンスは決まってしまいます。
リーダーは常から能力アップ、器量を広げる行動や態度を楽しめる人であれば、組織は自然と充実したものとなるのではないでしょうか。
「努力」ではなく、「好奇心」とそれに引っ張られる「情報収集能力」。
社長に限らず、部長も課長もこの点を重々承知しておけば、失敗を部下のせいにするようなことはなくなるでしょう。
そして組織は成長する。
以上、いかがでしょうか。
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