バブル崩壊そのあと・・・失われた30年 まだ失われ続けている!?

かつて日本にも “バブル” と言われた時代があり、新聞の記事で「肩で風切る証券マン」などの見出しが踊り、『Japan As No.1」ともてはやされたものでした。

1987年に新卒で証券会社に入社した私は、株価の最高値更新が日々続くことを「当たり前のこと」と思っていたくらいでした。

経済力を示すのは株価が全てではないと思います。しかし、証券マン時代の上司に教わった言葉に

「株価は、世界の投資家の意思の表れである」

と言うものがありました。

2021年10月現在富山県の頭川証券株式会社で陣頭指揮を取られる高橋英一郎社長(当時営業課長で私の上司)から教わった言葉です。

おそらく当時(1989年位、私20歳代)の私が、仕事中に株価が「高すぎる」とか「安すぎる」という言葉を吐き、その言動に対してのご指摘であったかと思います。

「安い」と思えば買い、「高い」と思えば売るのが投資家の振る舞いです。そしてその時の株価はその時の全世界の投資家の意思の拮抗点、一致点(=価格)なのです。

マーケットには全世界の投資家やディーラーが参加しています。

1989年12月29日

2021年10月6日

上昇率(倍率)

日経平均終値

38,915.87

27,528.87 70.74% 0.7倍

NYダウ終値

2,753.20 34,314.67

1,246.36% 13.5倍

日本の株価は、バブル全盛期の1989年末と比べて32年を経て0.7倍。アメリカの株価の同期比は13.5倍。両者を掛け合わせる19.3倍。

 

 

実質賃金の推移では1997年ー2016年比で日本89.7%(0.9倍)。アメリカ115.3%(2.15倍)。行ってこいで2.4倍の開きとなりました。

 

 

日本経済はストック面(株価)でも、フロー面(賃金)でも失われ続けているのです。

「どうりで海外の物価や、国内において外人相手の店の価格は高いはず」です。外国から見れば日本は物価の安い国なんですね。

バブルの時代海外の人からは「どうして日本人はあんなに金を持っているのか」と羨ましがられたのか訝しがられたのかわかりませんが、そんなセリフが日々聞かれたようです。

バブル以降を「失われた20年」と言われますが。その後の10年は「さらに失われ続けた10年」と言えます。全部合わせて「失われた30年超!!」。そして今も「失われ続けている」のです。

失われる原因は何なのか? 既得権益、利権の上にあぐらをかく者がいて、新しい経済成長への軌道修正、新しい社会制度への軌道修正ができないからなのではないでしょうか?